夢の集まる場所

仕事終わり、急いで家に帰って支度して、夜行バスに飛び乗った。

 

「ひさしぶりにみんなに会える、、、!」

 

 

みんなと初めて出会ったのは、一年前、タイ。

年齢も、性別も、住んでる場所も、なにもかも違う7人。

初めてであった日から約1週間、タイとカンボジアを一緒に旅した。

たった数日しか一緒に過ごしていないのに、今では本当にかけがえのない大切な存在になっていることに、正直驚いてる。人生、何が起こるか本当にわからない。

 

 

一年ぶりの再会は、あの頃と変わらずすごく楽しかった。楽しすぎた。

涙が出るほど笑ったのはいつぶりやろう、、、、

積もり積もった話をたくさんした。

一緒に旅した時の話、その後の旅の話、最近の話。そして、夢の話。

 一年前にもみんなと夢について語り合った。

当時はみんなそれぞれが人生の分岐点にいて、大きな選択を前に、夢を持ちながらもすごく悩んでた。

でも再会したみんなはかつての悩みが吹っ切れたように見えた。とてもイキイキとしていて、夢を語る姿がとてもキラキラしてまぶしかった。

 

 

SNSでなんとなく近況は知っていたものの、それぞれ一年前とは全く違った境遇にいた。

口をそろえてみんなが言うのは、

『一年前はまさか自分が今こんなことになってるなんて、想像できなかった』という事。

出会った時から、というより、出会う前から本当にクセが強すぎたみんな。ここまで人生にクセのある人は出会ったことがないし、これから先も出会えないと思う(笑)

『普通の人生』がもしあるのならば、ここには絶対一人としていない。

でもそんなみんながわたしは大好きで、素敵だと思う。

 

 

イキイキと自分の夢だけをまっすぐ見据え、楽しそうに話しているみんなを見てすごくすごくうれしかった。

でもその反面、とても羨ましくも、悔しくもあった。

「自分は今のままでいいのか」

 

 

 

わたし自身も一年前とは大きく境遇が変わった。

春から就職して社会人になった。

今、自分自身で選んで決めた道を進んでる。

でも、どこか納得しきれていない自分がいることに気が付いた。

窮屈で、苦しさを感じるようになった。

毎日自分の足元だけを見て、とにかく必死に一日一日を全力で走ってる。

でもふと前を見ると、ずっと平坦で、景色の変わらない長い道が延々と伸びているのが見える。

たとえるならば、そんな感じ。

得体のしれない悔しさに、涙が出ることがある。

 

 

わたしもタビイクに参加して、いろんな人に出会って、いろんな人生を知って、興味をもつものが増え、「やってみたい!」と思うものも出来た。

でも、アルバイトとは違ったかたちで働くようになり、お金を稼ぐことのしんどさを知った。

自分で稼いだお金で生活していく大変さを知った。

きれいごとだけでは生きていけないということも感じた。

 

 

学生の間は親に守られていたんだと思った。何かに挑戦して失敗しても、最悪親が助けてくれる。そんな環境にいた。

今までは頭ではわかっていても、どこか他人事だと思ってた。

でも社会に出ると違う。すべて自分でどうにかしないといけない。痛感した。

それを社会に出た大人たちはわかってる。

だからこそ「~がしたい」とかの話になると、「まあできたらいいよね」とどこか冷めた様子で、「仕事があるんだからもう学生みたいには出来ないよ」と目の奥で言う。

「やりたい」「やりたくない」ではなく、

「できる」「できない」になってしまう。

 

 

「社会に出るってそういう事」「働くなんてそういうもの」

「みんなそう。やりたくても我慢してる。」

「好きなことを仕事にできる人なんてほとんどいない。」

実際そうなのかもしれない。きっとそうなんだと思う。

 

 

でも自分の夢に向かって真っすぐに、イキイキとしているみんなをみると、自分もそうなりたいと心から思ってしまう。

ただ、まだふんわりとしたビジョンしかない。明確なプランもない。

だから余計に「無理だ」「諦めろ」「現実を見ろ」と言われるのが怖くて、なかなか口には出せなかった。

 

 

正直みんなに話すのも少し緊張した。

でも返ってきた反応は、

「いいじゃん!」

 

 

本当にうれしかった。

本当はずっと誰かに話したかった。

誰かに背中を押してもらいたかった。

「やりたいことをやればいい」

そう言ってもらいたかった。

 

 

 

最高の経験ができたり、

たくさんの人と出会えたり、

価値観の幅が広がったり、

タビイクに参加してよかったと思うことは数えきれないくらいある。

だけど一番はカンボジア8.6のみんなに出会えたことだと思う。

離れていてもいつも刺激をもらえる。

会うと真剣に想いを語り、共有できる。

お互いの夢を本気で応援できる。

そんな環境にいれることを、心の底から嬉しく思う。

タビイクを知り、参加を決め、カンボジアを選び、2018年8月6日同じ場所にあのメンバーが集まれたのは、どれほどの奇跡なんだろう。

 

 

きっとこれから先、何年、何十年と時間が経っても、わたしにとってみんなはかけがえのない存在なんだと思う。

どうしようもなく会いたくなる人たちなんだと思う。

本当にみんなに出会えてよかった!

出会ってくれて、ありがとう。

 これから先も、ずっと馬鹿なことして、笑って、お酒片手に夢を語り合おうね。

 

 

 

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